システムの不具合を発見する自動テストツール“Eggplant”
人力を超えたリスク発見量で品質向上と人件費削減が可能
~ 医療・航空・家電・・あらゆる業界の開発現場の“縁の下の力持ち” ~
株式会社アドックインターナショナルは、日本製の電話局交換機システムを主にアジア・アフリカ・南米地域などの海外に広く普及させる通信のインフラ会社として1990年に創業。現在、日本国内でも生活に欠かすことのできないインターネットや携帯電話の通信ネットワークを支えるエンジニアリング事業や、それらをAI等で全自動制御するソフトウェアの開発・導入支援等を行っています。長年にわたり通信インフラの裏方として業界の変遷に寄り添ってきた当社の実績やどんなシーンで当社の事業が生きているのかなど、さまざまなアドックインターナショナルをニュースレターとしてお届けします。
アドックインターナショナルには、イギリスで開発され、アメリカで開発された”Eggplant(エッグプラント)”という日本国内販売や導入・運用支援をおこなっているソフトウェアの自動テストツールがあります。これからのものづくりにとって大きなボトルネックとなる、「テスト」についての問題を解決する事を目的に開発されたソフトウェアです。この”Eggplant”を導入することで、同期間で約30倍~500倍のテスト項目を増やすことができる上、人件費の削減やソフトウェアの品質向上が可能となります。
■アプリの不具合が会社の致命傷になるのを避けるには、人件費と開発スピードが課題に
例えばスマホアプリは毎週のようにアップデートがかかり、新しい機能が追加され続けています。その際、すべてが動いていなければリリースすることはできないため、追加機能のみのテストではなく、アプリすべての機能をテストする必要があります。そのため、テスト箇所は雪だるま式に増えることになります。世の中のアプリは動いて当たり前。何か大きな不具合が発生してしまうと、製品だけでなく会社自体の信用も失ってしまいます。このリスクを回避すべく、システム開発などを行う企業では、アプリを作る人(プログラマー)より、アプリをテストする人(テスター)を多く抱える必要が出てくるため、人件費が増え、新機能の開発スピードは遅くなり、製品の競争力が落ちてしまいます。
■導入が増えてきた「自動テストツール」
それを解決するために最近導入が増えているのが「自動テストツール」です。主にPCやモバイルアプリを対象に、完成間際のソフトウェアを自動で操作してテストを行ってくれるツールで、プログラマーなどの間ではすでに広く利用されています。しかし、一般的な自動テストツールは、基本的にはPCやスマホアプリが対象です。電球や白物家電、自動車や飛行機、医療機器から人口衛星まで、ありとあらゆる機械にソフトウェアが組み込まれていますが、テストの際には実際に機械の操作などが必要なため、テストの自動化が進んでいないのが現状です。中でも、人の命を預かる医療機械のテストはとても厳しい基準があり、病院のエコー機器をテストする場合、実際にエコースキャナを持ち、操作可能なあらゆる組み合わせを行い、そのすべてを記録して提出する必要があります。
■リスクを回避するテスト項目を増やせば増やすほど起きるヒューマンエラーを「自動テストツール」で回避
人は、問題数が多く単調な問題集を解いていると、今自分が何問目を解いているのか分からなくなってしまうことがあります。こうしたヒューマンエラーは、人命や財産を取り扱うような重要な機能をテストしている場面で、大事なテスト項目を飛ばしてしまうといった形で発生することがあり、その発生比率はテストの項目数の増加に比例します。通常、こうしたミスを回避するため、複数のテスト人員でダブルチェックをしますが、テストを行うのも結果をチェックするのも人なので、必ずミスは起こりえます。こうしたPCやスマホだけでなく、ソフトウェアを搭載したすべての機器のテストとテスト結果の判断やテストのスケジューリングまでを自動化できてしまうのが、当社が販売を行っているEggplantです。この製品は、最新のAI技術とアメリカで特許を取得した画像認識技術により、今まで人の手と目でしか行えなかったあらゆるソフトウェアの品質テストを自動で行える、新しい考え方のテスト自動化ツールです。
■「自動テストツール」で35倍のテスト項目増加と75%の人件費削減の事例も
ある時、モバイル用Webアプリケーションを開発する企業から、「どうしてもアプリを公開した後に不具合が見つかってしまい、ユーザーの信頼を損ねてしまっている」というご依頼を受け、Eggplantとそれをマスターしたエンジニアを導入いただきました。今まで人力でやっていたテスト項目が95ケース(95通りの異なる手順で操作を行い、すべての手順が機能するかを確認)ありましたが、これだけではすべての不具合を見つけることができませんでした。そこで、Eggplantによりテストを自動化することで、テスト項目を3327ケースにまで増やすことができるようになり、テスト精度が格段にアップしました。加えて、無人であることや定期的に実行できるようになったことで、今まで常に4人必要だったテスト人員が1人になりました。これにより、75%の人員削減と、35倍のテスト項目の増加、そしてその中で、どうしても人力では検出できなかった4つの大きな不具合を発見することに成功しました。
当社としては、導入効果を最大限高めるために、Eggplantの効果検証や、各機能とユーザー需要の比較検証等を行い、当社エンジニアが導入時のサポートをすることにより、ユーザーから見て難易度が高いテストを短期間かつ最大限の効果でご提供できるよう準備を重ねています。
今後、テストの自動化がうまく行かなくて悩んでいる開発企業様を中心に、より多くのものづくりに関わる方たちに、テストの重荷から開放され、サービスやビジネスの創出に関わる時間を増やすことで、価値の高い企業になるお手伝いをしていきたいと考えています。
■株式会社アドックインターナショナルについて
株式会社アドックインターナショナルは創立から30年を迎え、主に大手携帯キャリアの5G領域を含む通信インフラ構築・技術支援などのICTエンジニアリング事業を国内外に展開しています。またクラウド環境の統合管理やビックデータ、RPAに関するソリューションに加え、近年はアジャイル、DevOpsといった新たな開発環境におけるソフトウェア品質検証にも注力。AIによるテスト自動化ツールとして国内外で評価が高まる「Eggplant」の国内代理店として、自動化の設計から実行、運用まで一貫してカバーする、高度なテスティングサービスを提供しています。
社名:株式会社アドックインターナショナル
代表者:代表取締役社長 小林常治
所在地:東京都立川市曙町2丁目36-2 ファーレ立川センタースクエアビル 6F
設立:1990年9月1日
資本金:1億7,420万円(2022年9月1日現在)
従業員数:153名(2022年9月1日現在)
事業内容:情報システムの設計・構築・運用・保守
通信運用システムの開発・販売・アウトソーシング
テスティングサービス
テスティングに関わるプロダクトの販売/構築/運用保守
テスト自動化、業務自動化(Robotic Process Automation)サービス
上記に伴う技術教育サービス
株式会社アドックインターナショナル 広報事務局
担当:蛭川(090-2729-0859) / 今里(070-1639-9783)
Email: pr@netamoto.co.jp
TEL:03-5411-0066 FAX:03-3401-7788