品質向上の鍵となるマネジメントの極意を学ぶ社内研修
2024年度の「プロジェクト管理研修」を実施
暗黙知を実践知に変える育成プログラム
通信インフラ構築などのICTエンジニアリング事業を展開する株式会社アドックインターナショナル(本社:東京都立川市、代表取締役:小林 常治/以下ADOC)では、2024年12月18日と2025年1月22日の2日間で、プロジェクトマネージャー候補者6名を対象に、プロジェクト管理に必要な知識と実践的スキルの習得を行う「プロジェクト管理研修」を実施しました。


IT需要の急速な拡大により、IT人材の不足が深刻化しているため、当社では、その対策として育成を視野に入れた未経験者の採用も積極的に行っています。入社年数やプログラミング経験年数に応じて、それぞれのステージに沿った研修を行っており、その一環として、チームを率いてプロジェクトマネジメントを行うプロジェクトマネージャー育成のための研修を昨年から本格的に開始、今回が2回目の開催で、延べ10名が受講しております。
この研修は、プロジェクトマネージャーとしての基礎を学ぶことを目的として、プロジェクト管理経験がない、または少ない従業員の中で、今後プロジェクトマネージャーとなることが期待され、本人も管理の知識やスキルを習得したという要望を持つ従業員を対象にしています。エンジニアの中には、入社後、さまざまなプロジェクトチームに参画して経験を積む中で、知識や手法を経験則として知ってはいるものの、その背景や理論まで十分に理解できていないケースもあります。本研修では、そうした知識をより実践的なスキルへと昇華させるために、単なる理論の学習にとどまらず、知識や手法を理由と共に論理的に理解・実践できるようになることを意識し、実務を想定した演習を通じて、業務に応用する力をつける研修コンテンツとなっています。研修終了後には、稼働中のプロジェクトを対象とした課題もあるため、研修後にすぐに実践して、知識とスキルを定着させることが可能です。
1日目
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WBSの基本概念
WBSとはなにか?
WBSを作ることで得られるメリット
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ガントチャートの基本概念
ガントチャートとは?
プロジェクト管理における役割と利点
ガントチャートの構成要素
(タスク、期間、依存関係、マイルストーンなど)
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PERT図の基本概念
PERT図とは?
ガントチャートとの違い
クリティカルパスの概念とその重要性
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WBS、ガントチャート、PERT図の作成
それぞれの手法について作成の手順を説明
2日目
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作成した成果物の発表
参加者同士でのディスカッションとフィードバック
※作成課題は「自身の担当業務にWBS・ガントチャート・PERT図の作成」
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理解不足・躓いた点に関するフォローアップ
<受講者のコメント>
- WBSについて、実際に作成や確認をしたことがなかったので、今回の研修は良い機会になったと思います。講義の中でおっしゃっていたり、ガントチャートの資料の中にも記載がありましたが、どこまで粒度を細かくしていくかは慣れていくしかなさそうなので、業務にかかわらず、1回目の講義であったような料理などの日常的な事などをWBSに落とし込んだりして慣れていくしかないとも感じました。上流の仕事に目を向けられるよう、その辺りは意識して業務にあたるようにしたいです。
- 今回の研修でパート図を初めて知った。期限などから止めるとまずいもの時間がかかるものを感覚で出していた部分があったが、より正確にクリティカルパス等出せるようになりそうです
- 研修を通じて、プロジェクト管理ツールであるWBS、ガントチャート、PERT図について理解を深めることができました。私は当初、WBSとは単に作業を列挙するツールだと考えていました。しかし、研修を受講して、WBSを作ることで多くのメリットが得られることを理解しました。具体的には、作業漏れや重複の排除、スケジュールの明確化、担当者・責任者の明確化、見積作成、進捗管理、スコープの明確化に役立つことがわかりました。
また、PERT図について、今まで馴染みがないものでしたが便利なツールだと感じました。クリティカルパス上にある作業は余裕日数がなくリスクが高いため、ベテランを配置したりこまめな進捗確認を行う必要がある一方、クリティカルパス上にない作業は余裕日数がありリスクが低いため、経験の浅いメンバーを配置できるということを知りました。このようなツールを活用することで、プロジェクト管理の精度を高められると感じました。
そして、日々の業務を進める上での心構えについても学ぶことができました。具体的には、常に作業の目的を意識し、競合他社の存在を念頭に置くことで、業務の品質を高めることができ、案件拡大につなげられることがわかりました。また、日頃から積極的に人脈作りをしておくことで、困ったときに物事をスムーズに進めることができるということも学びました。今回の研修で学習したことを今後の業務に活かしていきたいと思います。
当社がお客様から評価されているポイントは、「スピード感のある対応」「チームワークを活かしたプロジェクト推進」「品質への徹底した取り組み」の3つだと考えています。これらの強みをさらに伸ばし、より価値の高いサービスを提供していくためには、技術力だけでなく、マネジメント能力の向上も不可欠です。単に管理手法を学ぶだけでなく、マネジメントの重要性や理論を深く理解し、実践できる人材の育成に組織として取り組むことで、社員一人ひとりが本当の意味でプロジェクトを管理できるようになり、組織全体の成長にもつながるため、今後、本研修の本格導入するなど、引き続き人材育成に力を入れてまいります。
■株式会社アドックインターナショナルについて
■株式会社アドックインターナショナルについて
株式会社アドックインターナショナルは創立から30年を迎え、主に大手携帯キャリアの5G領域を含む通信インフラ構築・技術支援などのICTエンジニアリング事業を国内外に展開しています。またクラウド環境の統合管理やビックデータ、RPAに関するソリューションに加え、近年はアジャイル、DevOpsといった新たな開発環境におけるソフトウェア品質検証にも注力。Salesforceプラットフォームに特化した唯一のテスト自動化ツール「Provar(プロバー)」の国内総代理店として、Salesforceの導入企業または開発支援を行うIT関連企業に対して、Salesforceのテストプロセスにおけるさまざまな課題を克服し、最新リリースやアップデートに適応する高信頼・高品質なアプリケーションの早期リリースを可能にする、高度なテスティングサービスを提供しています。
社名:株式会社アドックインターナショナル
代表者:代表取締役社長 小林常治
所在地:東京都立川市曙町2丁目36-2 ファーレ立川センタースクエアビル 6F
設立:1990年9月
資本金:1億円(2024年12月1日現在)
従業員数:141名(2024年9月1日現在)
事業内容:情報システムの設計・構築・運用・保守
通信運用システムの開発・販売・アウトソーシング
テスティングサービス
テスティングに関わるプロダクトの販売/構築/運用保守
テスト自動化、業務自動化(Robotic Process Automation)サービス
上記に伴う技術教育サービス