メンタル不調を“予防”する独自の自然ふれあいプログラムの復活に向け
愛媛県宇和島市で3泊4日のメンタルリセットプログラムを開催
~ 緊張、抑うつ、混乱などの負の感情が低下する効果を確認 ~
株式会社アドックインターナショナルは、日本製の電話局交換機システムを主にアジア・アフリカ・南米地域などの海外に広く普及させる通信のインフラ会社として1990年に創業。現在、日本国内でも生活に欠かすことのできないインターネットや携帯電話の通信ネットワークを支えるエンジニアリング事業や、それらをAI等で全自動制御するソフトウェアの開発・導入支援等を行っています。当社では、出向先で業務に没頭しがちなエンジニアの健康が経営の資本であると考えており、エンジニアの健康維持や活力向上に関するさまざまな取り組みを行っています。今回のニュースレターでは、メンタル不調の対策に関する取り組みをご紹介します。
アドックインターナショナルでは、従業員のメンタル不調を誰もが発症する可能性のある“心の風邪”と捉え、その予防に積極的に取り組んできました。代表的な取り組みが、2009年から2014年まで実施していた、日常とは異なる場所で自然や異業種・異文化との触れ合いを通じて心のリフレッシュを図る「NAP(Nature ADOC Program)」です。一度は役割を終えて休止していましたが、今またその必要性が見直され、その再開に向けて2023年10月に愛媛県宇和島市でワーケーションも兼ねて、9年ぶりに実施しました。今回は、そのNAPの取り組みについてご紹介します。
■二桁台だったメンタル不調者が激減
メンタル不調の困る点は発症してしまうとその回復に時間がかかること。そのため、当社のリフレッシュプログラムであるNAPは、メンタル不調の「予防」を目的に実施しており、通常業務の一環として、2泊3日の宿泊型で自然豊かな環境に身を置き、非日常の体験をすることで、心をリセットします。
内容は開催回ごとに異なりますが、農作業、森林散策、渓流釣り、木工作業、うどん打ちなどの体験プログラムと、宿泊場所の地元の人々との交流プログラムで構成しています。宿泊中の食事は参加者同士で料理することで、リフレッシュと同時にチームビルディングにも一役買っています。
参加者からは「リフレッシュの大切さやストレス解消の重要性が分かった」「土のぬくもりや川のせせらぎなど、大自然の美しさに身を包むことで、エネルギーを取り戻せた」といった声が寄せられ、人気のプログラムとなりました。数字的な効果も現れており、「おばあちゃん家」と称した2009年のプログラム開始時に10名いたメンタル不調者は、2011年には0名に減少。その後も、多少の増減はありながらも一桁台で推移しています。その効果は学術的にも注目され、2011年のヘルスカウンセリング学会学術大会プログラムでは「NAPを通じた従業員のメンタル不調予防」として発表。他社が自社での導入を検討して見学参加することもありました。
参加者からは「リフレッシュの大切さやストレス解消の重要性が分かった」「土のぬくもりや川のせせらぎなど、大自然の美しさに身を包むことで、エネルギーを取り戻せた」といった声が寄せられ、人気のプログラムとなりました。数字的な効果も現れており、「おばあちゃん家」と称した2009年のプログラム開始時に10名いたメンタル不調者は、2011年には0名に減少。その後も、多少の増減はありながらも一桁台で推移しています。その効果は学術的にも注目され、2011年のヘルスカウンセリング学会学術大会プログラムでは「NAPを通じた従業員のメンタル不調予防」として発表。他社が自社での導入を検討して見学参加することもありました。
■きっかけは社長の趣味であった登山
当社でのNAP導入のきっかけは、2003年にはじめてメンタル不調による従業員の休職が発生したことでした。会社として重大事であると判断し、社内規定の見直しや労働時間の管理強化、ラインケアやセルフケア研修の導入、ハラスメント窓口の設置など考えられる様々な対策を実施しましたが、メンタル不調者は増え続け、効果を上げる対策はありませんでした。
そんな時に着目したのが、社長の趣味である登山でした。自然と触れ合うことでリフレッシュする効果を実感していた社長が、一部社員を登山に誘いました。当初は、登山に抵抗を感じていた社員もいましたが、大自然の美しい環境で新鮮な空気を吸い、頂上からの壮大な景色を味わうことで、下山時には生き生きとした表情に変わっていたという成功体験から、登山に限らずに大自然と触れ合うことで心のリフレッシュが可能であると考え、メンタル不調の予防策としてNAPを導入しました。
導入当初は、「病気の人が参加するプログラム」として受け止められてしまったため、参加をためらう従業員もいましたが、「予防が大切である」という考えに基づいてメンタルヘルスに関する教育を積み重ねることで、徐々に認識が変化。「病気にならないための活動」として、多くの従業員が積極的に参加するようになりました。
■9年ぶりに愛媛県・宇和島市での開催
メンタル不調者の減少に伴い2014年から活動を休止していたNAPですが、2023年10月に、9年振りに愛媛県宇和島市で開催し、6名が参加しました。今回は現地産業の課題を探る調査業務と合わせて実施。林業におけるDX化の課題や漂着ごみの問題に関するヒアリング、みかん狩りの体験などを行いました。産業に係る地域の方々との意見交換・交流、体験活動を通して、産業の実情やIT技術の新しい役立て方などについて見識が広まり、また訪問して交流したいと思える皆様との出会いもありました。
■緊張、抑うつ、混乱など負の感情の低下を確認
今回の取り組みは、“こころの健康推進”のためのNAP再開に向けたトライアルという位置づけであったため、効果測定にPOMSというアメリカで開発された主観的側面から気分を評価する質問手法を導入しました。POMSでは、「緊張」「抑うつ」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」といった6つの気分尺度を同時に測定することができます。
参加した従業員の内2名に対し、参加前と参加後3日目の気分の変化を質問し、その内容を分析したところ、「活気」については上昇がみられ、「緊張」「抑うつ」「混乱」といった負の感情スコアが低下していることが分かりました。
当社は、先般、「令和5年度 東京都スポーツ推進企業」に認定されるなど、従業員の健康管理を経営的な視点で捉えて戦略的に実践する「健康経営」を推進しています。当社では、身体のケアのみならず、心のケアも重要となっている現代において、NAPの取り組みの重要性や効果を改めて感じていたため、この度の愛媛県宇和島市での取り組みを行いました。改めてこのNAPの効果が具体的に示されたため、当社では、今後の定期開催の再開を検討、従業員の健康維持や活力向上に対してさらにさまざまな施策を講じ、企業としての健康経営の強化を行ってまいります。
■株式会社アドックインターナショナルについて
株式会社アドックインターナショナルは創立から30年を迎え、主に大手携帯キャリアの5G領域を含む通信インフラ構築・技術支援などのICTエンジニアリング事業を国内外に展開しています。またクラウド環境の統合管理やビックデータ、RPAに関するソリューションに加え、近年はアジャイル、DevOpsといった新たな開発環境におけるソフトウェア品質検証にも注力。AIによるテスト自動化ツールとして国内外で評価が高まる「Eggplant」の国内代理店として、自動化の設計から実行、運用まで一貫してカバーする、高度なテスティングサービスを提供しています。
社名:株式会社アドックインターナショナル
代表者:代表取締役社長 小林常治
所在地:東京都立川市曙町2丁目36-2 ファーレ立川センタースクエアビル 6F
設立:1990年9月1日
資本金:1億7,420万円(2022年9月1日現在)
従業員数:153名(2022年9月1日現在)
事業内容:情報システムの設計・構築・運用・保守
通信運用システムの開発・販売・アウトソーシング
テスティングサービス
テスティングに関わるプロダクトの販売/構築/運用保守
テスト自動化、業務自動化(Robotic Process Automation)サービス
上記に伴う技術教育サービス
株式会社アドックインターナショナル 広報事務局
担当:蛭川(090-2729-0859) / 今里(070-1639-9783)
Email: pr@netamoto.co.jp
TEL:03-5411-0066 FAX:03-3401-7788