未経験からのエンジニアを育成するアドックの人材育成方法
~ 一人ひとりの不安や課題に寄り添う施策で成長を促す ~
株式会社アドックインターナショナルは、日本製の電話局交換機システムを主にアジア・アフリカ・南米地域などの海外に広く普及させる通信のインフラ会社として1990年に創業。現在、日本国内でも生活に欠かすことのできないインターネットや携帯電話の通信ネットワークを支えるエンジニアリング事業や、それらをAI等で全自動制御するソフトウェアの開発・導入支援等を行っています。今回は、当社ではこうしたビジネスを支える人材をどのように育成しているかについて、ニュースレターとしてお届けします。
アドックインターナショナルには、今春、計8名の新入社員が入社しました。今年は、韓国、モロッコ出身の方が3名という多様な構成となっており、今後、社内でどんな化学反応が生まれていくか楽しみです。
■過去の経験より未来の成長に期待した未経験のエンジニア採用
アドックインターナショナルでは、就活生や転職者の「これまで」よりも、「これから」に期待して、未経験エンジニアの採用を積極的に行っています。それは当社の社長・小林の一風変わった経歴が理由の一端。小林は、高校中退後、電話機メーカーへ就職。20代の頃は南米・東南アジアなど世界を飛び回り、ネットワークの仕事に携わってきました。その後、アドックインターナショナルを創業。小林自身、ゼロから挑戦してきて今があるので、個人の経歴についても未来志向なのです。
当社は、今後、今まで培った技術と新しいプロダクトを組み合わせて、課題を解決する新たなソリューションを創り、提供していくことに注力していきます。これに当たって、当社のエンジニアは「新しいビジネスを創る志向と市場や業界の分析能力」や「自分たちの技術と製品を組み合わせてソリューションを作る能力」が今まで以上に必要となります。こうした能力を身に着けていただくためには、「IT技術に対して真の興味」や「エンジニアとしての技術への探求心や発想力・創造力」が重要となります。こうした想いや技術、創造は、一人で悩んで磨くことも大切ですが、導いてくれたりアドバイスをくれたりする人が傍にいるかどうも前進スピードに大きく関わってきます。当社では、一人で悩まず、チームや複数人で得意・不得意を補完し合ったり、苦手分野を伸ばしたりする環境を整備し続けています。
代表取締役社長 小林常治
■入社直後の不安に寄り添う「ブラザーシスター制度」
初めて社会に出て働く新卒入社の方には不安がつきものです。「同じ部署の人に質問して怒られないのだろうか」「この質問をしたら“デキない人”と思われないだろうか」といった不安から、質問をせず、その不安を抱えたままで心理的に孤立してしまうと、成長できる機会を逃してしまいます。そのため、当社では、「ブラザーシスター制度」を導入。他部署の先輩がメンターとして就くことで、技術面・カルチャー面などなんでも質問しやすい環境づくりをしています。ブラザーシスターの選定とマッチングは、対象となる方の特性や将来どう成長していただきたいかを考慮して人事総務部で行っています。
この制度の導入により、本来の目的のほか、部署毎でお客様先に出向することが多く、他部署との交流がしづらいエンジニアの環境において、ブラザーシスターを起点に社内人脈が広がったり、新入社員が配属されない部署においても新入社員に対して関心を持てるようになるなどの副産物もあります。
<対象者>
新卒社員全員
<ブラザーシスター>
人事総務部にて選定
・役職の有無は無関係
・多忙すぎて後輩に対峙する時間がゆっくり取りにくい人は対象外
・当社について語れる人(入社数年の若手よりは社歴がある程度ある人が対象)
・できる限り年齢が近い人
<マッチング>
対象となる方の特性や将来どう成長していただきたいかを考慮して、人事総務部にて対応
・技術にとても詳しいけれど、人と話すのが苦手同士(技術の話題をきっかけに話ができるようになる)
・話すのが苦手な方には良く話したり聞いたりが得意なブラザーシスター
・女性には女性の悩みを把握しやすい女性社員をアサイン
<実施概要>
少なくとも月に1回は新入社員とブラザーシスターでミーティングを行い(場所や方法は自由)、新入社員から
人事総務部にレポートを提出
■QIC(疑問・違和感・好奇心)のテーマで設定した個人目標の達成を促す「個人目標全社公開」
また、今年初めて取り組んだのは「個人目標全社公開」。イントラネット上で全従業員が評価のために設定した個人目標を全社員に公開しました。これまでは、同じ目標の達成に向けて努力している同僚が居たとしても把握できないため、情報交換をして切磋琢磨するということができませんでした。全社公開にすることで、同じ目標を持つ者同士で交流が可能となるため、目標達成に向けて、より前向きに取り組みやすくなったり、社内のコミュニケーションの活性化につながるのではないかと考え、全社公開することにいたしました。
目標の設定は、各人が会社の全体戦略に紐づく各部署の戦略を踏まえて何をすべきか、最低3つの目標と達成基準を上長と共に設定。目標が確定したら、全社に公開するという流れで行っています。目標設定の考え方は、会社としての期の重点テーマと会社が長年テーマとしているQIC(疑問・違和感・好奇心)から1つ、その他、業務に対する姿勢や資格取得などの2つを設定。このQICは当社が重要視しているポイントで、指示されたことやルーティンワークを当たり前だと思って行うだけではなく、「なぜやっているのか?」「何のためにやっているのか?」「もっと改善できないか?」といったことを考えて仕事に向き合って欲しいという想いが込められており、お客様の課題を見つけて解決策を導き出す際にも必要な感覚となっています。マネージャーは、このQICと部下の課題を明確にし、3カ月毎の1on1面談を通して、目標達成や解決に導いていきます。
当社では、従業員の成長が会社の成長に大きくつながると考えているため、この他にもさまざまな人材育成の施策を導入しています。これからも従業員のニーズや時代の流れも勘案しながら施策の改廃を行いながら、社外の皆さまにも当社をより知っていただけるよう、情報を公開して参りたいと思います。
~ エンジニアの業界は未だ残業が多いのか? ~
エンジニアは残業が多いという印象をお持ちの方もいらっしゃいますが、当社従業員の2023年度の月の平均残業時間は16.68時間。当社では、事業の継続性には従業員の健康も重要と考えているため、さまざまな健康維持のための施策を行っており、その一環で、勤務時間の管理や調整についても対策を講じています。お客様先に出向して業務を行うエンジニアの想定業務時間と実際の業務時間についてマネージャーが把握しづらいという状況を打破するため、システムを導入して見える化を行ったことで、マネージャーが業務管理をしやすくなったほか、社内の安全衛生委員会が各部署が適切な対策を取っているかを常にチェックしている結果です。
■株式会社アドックインターナショナルについて
株式会社アドックインターナショナルは創立から30年を迎え、主に大手携帯キャリアの5G領域を含む通信インフラ構築・技術支援などのICTエンジニアリング事業を国内外に展開しています。またクラウド環境の統合管理やビックデータ、RPAに関するソリューションに加え、近年はアジャイル、DevOpsといった新たな開発環境におけるソフトウェア品質検証にも注力。AIによるテスト自動化ツールとして国内外で評価が高まる「Eggplant」の国内代理店として、自動化の設計から実行、運用まで一貫してカバーする、高度なテスティングサービスを提供しています。
社名:株式会社アドックインターナショナル
代表者:代表取締役社長 小林常治
所在地:東京都立川市曙町2丁目36-2 ファーレ立川センタースクエアビル 6F
設立:1990年9月1日
資本金:1億7,420万円(2022年9月1日現在)
従業員数:153名(2022年9月1日現在)
事業内容:情報システムの設計・構築・運用・保守
通信運用システムの開発・販売・アウトソーシング
テスティングサービス
テスティングに関わるプロダクトの販売/構築/運用保守
テスト自動化、業務自動化(Robotic Process Automation)サービス
上記に伴う技術教育サービス
株式会社アドックインターナショナル 広報事務局
担当:蛭川(090-2729-0859) / 今里(070-1639-9783)
Email: pr@netamoto.co.jp
TEL:03-5411-0066 FAX:03-3401-7788