こんにちは!ADOCインターナショナル 広報担当です!
世界最大規模の通信関連イベントである「MWC Barcelona 2024」が、2024年2月26日から29日までスペイン・バルセロナで開催されました。
今回、当社サブマネージャーのYさんが現地でイベントを視察してきたので、その様子を皆さんにご紹介させていただきます!
■MWC Barcelona 2024について
毎年、バルセロナで2月後半に開かれる世界最大の通信イベント「MWC(Mobile World Congress)」。 当社が主に関わっている通信業界にとっては、世界で最も影響力のあるイベントとされ、最新技術の展示や革新的なアイデアの共有の場として、毎年その魅力と影響力を増しています。
世界的なモバイルオペレーター、デバイスメーカー、技術プロバイダー等が出展し、世界トップクラスの企業や国際政府、先駆的なハイテク企業から何万人もの上級幹部が集まりました。
主催団体のGSM Association(GSMA)によると、今年のイベントには205の国と地域から参加があり、総来場者数は10万1000人を超えました。
ITインフラネットワーク技術を核とする当社としても、このイベントは、新しい技術の発掘だけでなく、取引先である通信キャリアやメーカーさん、そして業界全体の「推し」を知るためにも重要なイベントで、ADOCインターナショナルからも毎年社員が視察に行っています。
実際には展示会というのは、一般の方は新商品のチェックに行きますが、企業として参加する場合は、コネクション作りや商談のためにとても重要な場でもあります。
そのため、こういった展示会への視察等は、社長や取締役、役職者が行くのが普通なのですが、当社では、「若い社員にこそ、最先端な技術や国際的な雰囲気に触れ、将来のキャリアパスや、日々の業務のヒントに役立ててほしい」と考えており、入社5-10年目の社員に視察に行ってもらっています。
■行くことになった経緯
社長室 所属です。
まだ現場業務も実施しているので、普段はモバイル通信業界でシステム構築の案件を実施しながら、社長からのミッションや市場調査を実施しています。
・なぜ、Yさんが行くことになったのですか?
以前から「MWC行きたいです」と社長にいっていました。
今回はタイミングも合い、「自身の知見を広めること」、「モバイル業界の動向調査」を目的に参加することになりました。
■イベントについて
・どんなイベント会場でしたか?
世界各国のモバイル通信の企業が集まって、展示やディスカッション、発表を行っていました。
会場は8ホールからなり、とても広い会場でした。
全部を回って話を聞くと期間内には回り切れないでしょう。
ホールとホールの間には屋台が並び15ユーロ(2000円ぐらい)から食事を楽しめます。
・ 会場の雰囲気はどうでしたか?日本の展示会との違いは感じましたか?
集客方法が日本と違うと感じました。
積極的にノベルティを配って呼び込みをしているというところはあまりなかったです。
食事(ポップコーンやコーヒーやお酒)、VRなどのゲーム体験で人を集めていました。
参加者は主に業界の人のようでしたが一般の方も多かった気がします。
・ 当社のお客様もブースも出展されていましたが、どのような展示・発表をしていましたか?
今回招待していただいたIoT機器や通信機器の製造・販売を行っているLITEONさんは無線機の新商品を展示していました。また協業しているコア装置とのコラボ展示がありました。
各機器ベンダーは、5Gや5.5Gの装置を展示していました。また、AI使ったソリューション等の展示がありました。
また、ローカル5Gや工場向けソリューションも目立っていました。
各キャリアは、6G以降のユースケースやサービスやプラットフォームのコンセプトについて発表が多かったと思います。
※コア装置=電話やデータ通信などの 機能を担う技術や設備
・最新ガジェットとかもたくさんありますね!何かアツそうなガジェットとかありましたか?
ガジェットという意味では、レノボの透明なノートPCや腕に巻き付くスマホがありました。
Tモバイルのアプリのいらないスマホや衛星も使えるスマホ(Thuraya(スラーヤ)の「SKYPHONE」)も面白そうでした。
・イベント全体を通じて、どんな技術が注目されていると感じましたか?また、それに対してアドックではどうするべきだと感じましたか?
AI、NTN、Open RANがトレンドだと思います。
アドックとしては開発というよりは取り扱うことになると思われるので、
仕様の把握や技術習得が必要になってくると思います。
AIに関しては、範囲が広いので一般的な知識を学んでおくと応用が利くと思います。
※NTN(Non-Terrestrial Network:非地上系ネットワーク)通信衛星や無人航空機を活用して、上空からネットワークを構築することで、電波の届かない海上や山岳地帯などでもインターネット通信が活用できる。
※Open RAN:無線の送受信装置などの仕様をオープンにして、様々なベンダーの機器やシステムとの相互接続を可能とする標準化された無線アクセスネットワーク。今まではベンダー毎に規格が異なり、一つのシステムを構築するために同じベンダーの製品をそろえる必要があった。Open RANにより、様々な製品を目的に応じて導入することができる。
・我々が取り扱っているのは全てIT製品なので、本来展示会にあるものは、それぞれ出展社のウェブサイト等を見れば、調べることが可能です。
しかし、当社では、若い社員にこそ、あえて海外の雰囲気や最先端の製品に触れ、今後の業務に役立てて欲しい。という考えのもと、Yさん以外にも、若手社員に積極的に海外出張等に行っていただいています。
・新卒求人者の方々に向け、海外の現場や展示会を経験するメリットを教えてください。
モバイル業界は特に世界で標準化が行われているグローバルな市場です。海外の展示会に参加することにより、今後の業務に関わる最新技術や業界の動向をつかむことができます。
・「仕事で」海外に行くという経験後、日本に戻って心境の変化等はありましたか?
今の業務に役立っている事はありますか?
「百聞は一見に如かず」。テキストや動画で知っていることと実際に経験することは情報量が全然違います。視野や知見が広がります。
業務に関しても、いろんなことを積極的にやってみようと思えるようになりました。
■最後にバルセロナについて教えてください!
・バルセロナの街並みはとてもきれいですが、どんな雰囲気でしたか?
バルセロナ市街は、道路は整備されておりゴシック建築などの歴史ある建物が多く残っています。レストランが多く並びテラス席には昼からビールを飲んでいる人が多く、とても陽気な雰囲気でした。当日は天気がよく少し暖かかったですが、港まで歩くと地中海のすこし冷たい風が吹いており心地よかったです。
・街の人とのコミュニケーションなど、楽しかったことや困ったこと、
印象に残ったエピソードを教えてください。
基本的には、カタルーニャ語なのですが、スペイン語も公用語なので使われています。
英語で話したり、カタルーニャ語で話したり、スペイン語で話したり、翻訳ソフトを使ってみたり、結構大変でした。
電車で乗り過ごしたり、食事を求めて徘徊したりしました。
いくつか単語を覚えて使っていくとコミュニケーションできた喜びが増えていきます。
バルセロナ、美しくて食事もおいしくて、とても魅力的な街ですね。
そして、当社も進めているローカル5Gや、ミライの6G構想など、お話を伺っているだけでもワクワクしてきます!
※ローカル5G 通信事業者ではない企業や自治体が、一部のエリアまたは建物・敷地内に専用の5Gネットワークを構築する方法です。Wifiではなく、より高速で低遅延のワイヤレスネットワークを構築することにより、より高精度な工場のオートメーションや地域エンターテインメントコンテンツの配信等、様々なジャンルへの活用が注目されている技術です。
以上、Yサブマネージャーからのバルセロナレポートでした!